医療事務管理士技能認定試験は簡単といっても、ひとりで勉強した場合は試行錯誤の時があるので、さらに時間がかかります。とくに実技である、「レセプト作成」はこつがあり、ひとりではちょっとむずかしいかもしれません。わからない箇所は質問をしてすぐに解消していくのが、短期間で受かるこつです。いくらか費用はかかっても短い期間で合格するには、専門学校か通信教育を活用するのがベターだと思います。医療事務の資格を自分のものにした後も、就職や派遣のバックアップが受けられるのが人気のひとつでもあります。
● 医療事務の仕事がしたく、親の承諾も得られたので、Wスクールで通おうと思っています。家の周りにHアカデミーとやN学館があって、話を聞きにいったところHアカデミーの印象と内容がよく、こちらにしようと思ったのですが、親が「Hアカデミーはただの学校で、あとあとメリットがないから医療事務や介護の会社を持ってるN学館にしなさい」と言い、対立しています。
Hアカデミーは医療事務で一番評価される全国統一の診療報酬請求事務能力認定資格の取得を目指すらしいのですが、医療事務技能審査試験、 診療報酬請求事務能力認定試験、医療秘書技能検定試験などなどで、実際目指すならどの認定資格がよいのでしょうか?また、どの学校がよいなどあれば教えてください。
● いま、他の質問で、「医療事務にはあまり将来性はないだろう」と回答したばかりです。でも、内容をよく知った上で、現在学生の方が真剣に目指すのであれば、それなりに希望はあると思います。ただ、一般に宣伝されているような、すごい専門職ではないし、資格を取れば将来が保証されるようなものでないことは、了解しておいてください。
さて、医療事務も就職先の多さという点では、けっきょくは実務経験がものをいいますが、新卒として正職員を目指すのであれば、診療報酬請求事務能力認定試験に合格しておけば、評価は高いのじゃないでしょうか。これは、本来実務経験者を対象にした資格で、合格率は低くかなりむずかしい資格です。内容は、医療保険事務に限られています。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)の2級は、比較的とりやすいでしょう。医療保険の知識のほかに、患者さんとの応対など受付業務の知識もチェックされます。これは、最低限ですね。医療秘書技能検定は似たような資格なので、どちらかをとっておけばいいのじゃないでしょうか。
さて、ニチイ学館は系列の医療事務請け負い会社がありますが、給料が安いことで、大変有名です。また、ニチイ学館での受講生はだいたい面接を受けられるようですが、修了生なら確実に採用されるわけじゃないし、修了生でなければとらないということもないようです。若い方でメディカルクラークの資格があれば、ニチイ学館の講座を受けていなくても、就職するチャンスもあると思いますよ。また、ニチイ学館はおそらく業界最大手だと思いますが、ほかにも医療事務の派遣会社はけっこうあります。
こういう医療事務の講座受講→請負会社や派遣会社に登録というルートは、主に再就職や転職を希望する社会人を想定しているので、いま学生さんで新卒の方が最初から目指すのは、もったいないですね。数はかなり減っているようですが、大手病院の正職員もまだ募集しているようですから、いま学生さんなら、まずそういうところをねらって就職活動をして、それがだめなら、派遣・請け負い会社にアタックという順番でいいのじゃないでしょうか。ただ、ヒューマンアカデミーならいいかどうかは、私にはわかりません。
正直に言えば、医療事務というのは、せっかく勉強しても就職先が限定されてしまうので、新卒が目指すには向いていないのじゃないかと思います。もし病院に採用されなければムダになってしまうし、派遣などの仕事はおそらくあるでしょうけど、努力に見合うような待遇は受けられないでしょう。診療報酬請求事務能力認定試験というのは、就職のために役立てる資格ではなく、病院で働いている人の技能向上をはかるといった性格の試験なのです。
細かい計算や法令を勉強するのが得意なら、簿記や社会保険労務士といった資格のほうが、就職先として応用範囲が広いと思います。病院の数に比べて、会社の数は膨大ですから。
では、なぜみんな簿記をやらずに医療事務なのかというと、簿記2級に比べると、メディカルクラークは、とるのがはるかに簡単だからですね。で、私も実際にとったわけじゃないので断言はできませんが、診療報酬請求事務能力認定試験に合格するガッツがあれば、簿記2級や社会保険労務士を目指せるのではないかと思います。
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